気持ちは分かる。「公的費用プラスちょっと」でなんとかなるユーザー車検のお得感

最終更新日:2024年04月03日

ユーザー自身が書類を揃え運輸支局の試験場にクルマを持ち込んで、継続検査を受けることを「ユーザー車検」と言います。

 

インターネットや電話で予約すれば日本全国でユーザー車検を受けることが可能です。申し込みそのものは意外に簡単です。

 

とはいえ本来ならディーラーのスタッフやメカニックなどに「お金を払っておまかせ」するのがもっとも楽チン。もちろん多少なりともクルマの整備に関する知識があるのなら、かなりの部分までDIYで愛車のコンディションを整えていくことは可能です。

 

なにしろ車検には必ずかかる「公的費用」だけでもそうとうな出費が強いられます。

 

たとえば軽自動車の場合は重量税が6600円と24ヶ月の自賠責が2万5070円、印紙代が1100円で合計3万2770円のプラス。2000kgを超える大型ミニバンでは重量税が4万1000円と嵩むために、合計6万7930円が加算されることになります。

 

逆にユーザー検査ならばこの費用にあとは申請関連の書類代と手数料のほか、予備検査を受けるためのコストが載る程度で済ませることも可能です。

 

一般社団法人 日本自動車整備振興会連合が公表している平成23年度のデータによれば、自動車整備業全体の平均的な車検整備費用は約5万8000円に達するそうです。この部分を大幅にカットできるのは確かに魅力的です。

申請書類は多種多彩。書き込むのが手間かも

一方で用意しなければならない書類の多さには、びっくりするかもしれません。もちろん車検証と自動車損害賠償責任保険証明書、自動車納税証明書(継続検査用)まではいわゆるディーラーや認定工場に頼む場合でも必要になります。

 

一方でユーザー車検の場合にはさらに、自動車検査票(車検や構造等変更検査、新規登録検査の際、検査項目ごとの合否を記録する用紙)、自動車重量納税納付書(車検や構造等変更検査、新規登録検査のときに自動車重量税を納める書類。こちらの自動車重量税納付書に自動車重量税額に相当する金額の印紙を貼り付け、申請を行います)が必要です。

 

継続検査を受けるための申請書(車検の際に車検証をコンピュータで発行する為に必要なOCR<光学式文字読取り装置対応>用紙)に加え、定期点検整備記録簿(24ヵ月点検や12ヵ月点検など法定点検を行った内容を記録しておくための用紙)を、用意する必要があります。

 

最後の記録簿を覗けば基本的に愛車に積んであるか、もしくはほとんどの書類を検査場で購入することができます。手間がかかるのは記入するときでしょう。書き慣れない書式もあるので初めてなら少し手間取ります。

ユーザー車検の大きな問題1 見落としや勘違い、整備不良

さていよいよ車検場に向かいます。ただし持ち込む前に「継続車検用」としてチェックしておかなければならない点検項目には以下のものがありますが、理解しているつもりでもやはり素人ではついつい不調を見逃してしまいがちです。

 

灯火装置(ストップランプが切れていたりするとNG)、タイヤ(山が残っていても亀裂・ひび割れはNG)、ガラス(シールを貼ってあるのはNG。ハネ石キズも大きいものは補修が必要になる)、内装/メーターまわり(警告灯表示の異常点灯など)はしっかり目視でチェックしなければいけません。

 

安全にまつわる機能パーツのチェックに関しては、ワイパー・ウインドウォッシャー(正常な機能性)、ホーン(正常な機能性)、マフラー(排気漏れ、排気音量)、ドライブシャフトブーツとステアリングラックブーツ(破れや裂けはNG)といった部分の動作点灯、破損の有無をチェックしておくことが必要です。

 

車検場に持ち込む前に車検場の周辺にある「予備検査場」と言われる民間検査場に行くのも、こうしたチェックの見落としを避けるには効果があります。運輸支局で行う車検項目と同じ内容の検査を、本番前に事前に有料で行えます。

 

サイドスリップ(ハンドルをまっすぐにした時の直進時のズレ。1m進んで5mmのズレまでは許容範囲です)検査と調整、各ブレーキやスピードメーターの検査も行ってくれます。なかなか自分ではできないライトの光軸検査と調整や、排気ガス検査と調整まで対応してくれて安心。

 

ですが実は微妙に明るさや光軸でエラーが出てしまったりすることもあります。

ユーザー車検の大きな問題2 定期点検整備記録簿の不備

さらに以前から問題になっているのが、定期点検整備記録簿の用意です。実は一般のユーザー自身が、自分だけで定期点検整備記録簿を作成することは現実的ではない、と言われています。

 

そのためユーザー車検の場合は、車検を先に取ってから点検整備は後日行うというスタイル(「前検査」と呼ばれる)が一般的になっています。

 

ところが前検査でなんとか車検を通してしまうと、本来ならば「後回し」にしたハズの点検整備を行わないユーザーが多いことが、非常に大きな問題となっています。

 

車検はある意味で保安基準という「スタンダード」なレベルでの安全性を確保するものであって、より高度な安全性を保証してくれるものではありません。愛車の点検や整備は普段からユーザーが、気を配り確保しておくべきものです。

 

ましてや危険な事故につながりかねない不具合や異常を、「車検は通したから」と放置しておくことは本来許されません。

 

そういう意味でもユーザー車検には、大きなメリットとともに大きな責任が課せられていることを、忘れるべきではありません。

最大の違いはプロによる点検・整備の安心感

そうしたユーザー車検に対して「ホリデー車検」は、安全性についてもしっかりサポートしてくれるシステムです。

 

大幅に車検費用を抑えることができる「対話型立会い車検」によって車検のコストを大幅に抑えながらも、プロのメカニックが愛車のコンディションをチェックし整備してくれるのです。

 

具体的には予約しておいた加盟店に入庫後、専門のメカニックたちによって不具合のある部分や交換を検討すべき消耗部品などがチェックされます。点検が終わった段階でユーザーはカーアドバイザーから、実際に作業を進めているブースで作業内容の提案を受けます。

 

これが「立会い」で約10分ほどの間に愛車の状態や不具合の程度、交換すべきか否かというポイントについて的確なアドバイスを受けることができます。ユーザーはそれをもとに今すぐ作業してもらう部分と、車検を通したあとから適切な時期に整備してもらう部分とを選択することができます。

 

なにより「ホリデー車検」ならコストを安全と引き換えにすることは、絶対にありません。それはさまざまな面での徹底した品質管理によって支えられています。

全店舗でISO(国際標準)を取得。日本全国で均一なサービスを

「品質」と「環境」に関するふたつの国際規格(ISO9001:2008とISO4001:2004)を、ホリデー車検チェーン全体がISOを取得しています。

 

それはつまり全国250店舗のどのお店に任せたとしても、常に信頼性の高い車検整備が受けられるということにほかなりません。

 

しかも「ホリデー車検」の加盟店は、それぞれの地域でも指折りの優良整備工として認められています。すべて運輸局から指定された民間車検工場なので、ユーザー車検代行や車検のみを斡旋する業者とはまったく違います。

 

さらに車検後のメンテナンスや鈑金・塗装に至るアフターケアなど、カーライフをトータルでサポートしてくれるのです。